最初に皮膚構造について覚えてください。


皮膚の表面には角質層があり、その下に表皮層真皮層、皮下組織と続いています。

表皮層は顆粒層(かりゅうそう)と有棘層(ゆうきょくそう)基底層(きていそう)に分かれていて
真皮層はヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンなどで構成されています。

コラーゲンは日本語の別名を膠原質(こうげんしつ)というので、膠原線維と呼ばれています。
エラスチンはゴムのように伸びたり元にもどったりする性質があるので弾性線維と呼ばれてて
コラーゲンを繋ぎ網目状にして肌の張りを保っています。

そして、コラーゲンエラスチンの隙間を埋めているのがヒアルロン酸です。
ヒアルロン酸は水をたくさん抱え込んで肌を潤してくれているのです。
だから減少すると肌が乾燥してしまいます。

表皮層の中の基底層で細胞分裂をして徐々に有棘層、顆粒層へと移動して
角質層までくると細胞の核が無くなり細胞は死んでしまいます。

新しい角質が下に着くと古い表面の皮膚が垢となって剥がれ落ちます。
基底層で細胞分裂して角質層まで到達するまでのサイクルがおよそ28日間です。

軽いけがなどで表皮層に傷がついてもこのサイクルのおかげで傷が残らないのです。

また、角質層は、ケラチンという固いタンパク質になって外からの刺激や
菌やウイルスなどから守る役目をしています。

簡単に説明するとこんな感じになります。

これからもう少し詳しく項目ごとに説明しますね

真皮層について

真皮層の構成

皮下組織と基底層の間にあるのが真皮層で、その中はさらに3層に分かれています。
乳頭層、乳頭下層、網状層で、線維芽細胞やマクロファージ
マスト細胞などの細胞成分およびコラーゲン、エラスチン、などの
線維成分とプロテオグリカン類などにより構成されています。

真皮層の役割

主に皮膚の強度や弾力をコラーゲン繊維、エラスチン繊維が担って
プロテオグリカン類(基質)などが水分を蓄えています。

タンパク質からできているコラーゲン繊維とエラスチン繊維が
網状に広がってその網の間にプロテオグリカン類が隙間を埋めています。

表皮層のすぐ近くに乳頭層があり乳頭状突起と呼ばれる部分が表皮側に
突き出ていて真皮と表皮をつないでいます。

皮膚内部で言うとコラーゲンやエラスチンのような繊維状のモノや
ヒアルロン酸のように網目の間を埋めるようなタンパク質が集まり
細胞間のつながりや機能を制御する環境物質を細胞外基質と呼びます。

細胞外基質は細胞外マトリクスとも呼ばれています。

表皮層について

表皮層の構成

基底層、有棘層、顆粒層、角質層に分かれていてます。

基底層で作られるケラチノサイト、メラサイト、ランゲルハンス細胞などが
細胞分裂して角質層まで押し上げられる間にケラチノサイトからはケラチンを
メラサイトからはメラミンを作ります。

そしてランゲルハンス細胞は免疫細胞で、皮膚についた細菌や傷などを
脳に知らせる役目をしています。

表皮層の役割

基底層でできた細胞を角質層まで押し上げてケラチンに変化させ
古い角質を垢としてはがすのが一連の仕事になります。

ケラチノサイトから分裂した細胞はケラチンになるものと
顆粒層でフィラグリン蛋白と混ざり天然保湿因子(NMF)に
変化するものとに別れます。

天然保湿因子はNMFと呼ばれ、保水機能と紫外線吸収機能を持っています。
紫外線を真皮層まで届かせないようにしているのです。

角質層まできたケラチノサイトはケラチンになり、細胞に必要な核がなくなります。
新しいケラチンが角質の下に到着すると皮膚表面の古いケラチンが垢として剥がれ落ちます。

角質層の中には、ケラチンを繋ぐ脂質や水分、セラミドなどが存在していて
皮膚をキズやウイルスなどから守り、同時に潤いも保っています。

表皮層で起きている細部分裂から角質層での古いケラチンが剥がれるまでを
ターンオーバーといいます。